〜火災の拡大を防ぎ、避難の「時間」を創り出す〜
火災が発生した際、被害を最小限に抑え、安全に逃げるための「砦」となるのが防火設備です。 私たちは、万が一の瞬間にこれらの設備が確実に作動するか、一箇所ずつ丁寧に検査いたします。
■ 防火設備定期検査とは?
火災時に感知器やヒューズと連動して、自動的に閉まる(または作動する)設備の点検です。 平成28年の法改正により、これまでの「建築物定期調査」から独立し、より専門的な「全数検査」が義務付けられました。
- 検査頻度: 毎年1回
- 対象設備: 防火扉、防火シャッター、耐火クロススクリーン、ドレンチャーなど
- 重要ポイント: 実際に作動させて確認し、検査後は確実に元の状態へ復旧させます。
■ 主な検査対象とチェックポイント




1. 防火扉(ぼうかどびら)
火災の熱や煙を遮断する最も身近な設備です。
- 連動確認: 煙・熱感知器と連動して正しく閉まるか。
- 閉鎖障害: 扉の周囲に荷物が置かれ、閉まるのを邪魔していないか。
- 閉じ力・エネルギー: 安全に、かつ確実に閉まる強さ(閉じ力)を測定器で確認します。
2. 防火シャッター
吹き抜けや店舗の入り口などで、火流を遮断するシャッターです。
- 駆動装置の点検: ローラーチェーンや開閉器に変形や異常はないか。
- 危害防止装置: 万が一、人が挟まりそうになった際に停止、または反転する安全装置が機能するか。
- 座板の確認: 床との接地面に変形がなく、隙間なく閉まるか。
3. 耐火クロススクリーン
シャッターよりも軽量で、設置の自由度が高い耐火布製のスクリーンです。
- 素材の損傷チェック: 布地(スクリーン)に破れや経年劣化がないか。
- スムーズな降下: 感知器からの信号を受け、途中で止まることなく最後まで降りるか。
4. ドレンチャー・水幕形成設備
水の膜を形成することで、火災の延焼を防ぐ特殊な設備です。
- 散水分布: 水がムラなく均一に放射され、適切な水幕が形成されるか。
- 水源とポンプ: 加圧送水装置や水源の状態が正常で、必要な水圧が確保できるか。
■ 検査にあたっての重要事項
- 「全数検査」の徹底: 一部の抜き取りではなく、建物内にあるすべての随時閉鎖式防火設備を検査します。
- 復旧と確認: 検査のために作動させた設備を元通りにセットし、所有者・管理者様に異常がないことを最終確認していただきます。
- 大臣認定品への対応: 特殊な構造で大臣認定を受けた最新の防火設備も、漏れなく検査対象として対応可能です。
■ メッセージ
「防火設備は、動かないのが一番。でも、動かなければならない時に動くのが絶対。」
防火設備の不備は、火災時の被害を大きく拡大させる原因となります。私たちは、法的な義務を果たすだけでなく、その建物で過ごす人々の「安心」のために、確かな技術で点検を行います。

